いつまでも若いつもり

アラフォーなおっさんがつらつらと適当に書くブログ

なんちゃらペイを小売り企業が作ってはいけない10の理由

コンビニやらスーパー、家電量販店、ホームセンターは流行りに乗ってQR決済を自社サービスとして提供しても意味がないどころか失敗に終わる。

その理由を列挙しよう。

・1点目

 消費者が現金ではなく他の決済手段を使うのはその方が安く買えるからだが、そのための原資を小売り企業は自分自身で負担しなければならない。だったら価格を下げた方が簡単だ。

・2点目

 決済システムへの投資はそれなりの額が必要だ。だから待って欲しい、その投資でどれだけの成果を考えてる?他に投資すべきことはいっぱいある。

・3点目

 なんちゃらペイをサービスとして考えているぐらいなんだから、それなりの規模のはずだ。だから既にクレジットカード決済システムは導入済みだとしてそのなんちゃらペイは顧客に取ってどう違うの?

・4点目

 顧客の囲い込みでポイントカードシステムは導入済みだよね。それもあるのにまだ囲い込みのシステムが欲しいの?

・5点目

 クレジットカードもそうだけど、決済システムは色んなところで使えるから使う人も増えるってのがあるんだけど、小売り企業の横展開って難易度が高いよ。

・6点目

 自社でなんちゃらペイのサービス提供しました。じゃあ他の企業のなんちゃらペイは対応しないで済みますか?済みませんよね。

・7点目

 なんちゃらペイを始める理由は何?流行りだから?でも、流行ってるってことは競合他社がいっぱいいるよね。そんな市場に後から参加しても勝てはしない。

・8点目

 なんちゃらペイが流行ってる理由は大幅なキャッシュバックがあるからだけど、それを自社も実施します?

・9点目

 WAONnanacoがどうなってるか知ってる?

・10点目

 プリペイド(チャージ)前提になるとおもうけど、チャージ方法はどうする?現金?銀行から?クレジットカード?現金チャージなら普通に現金決済で良いし、他は結局他社に手数料払わないといけないと思うけど、それをペイするほど需要ありますか?

 

ってことでなんちゃらペイは銀行などの金融機関のサービスか、通信キャリア、プラットフォーマーなネット企業以外は成功は難しい。構造上仕方ないので諦めて勝ち馬に乗るのが小売り企業の最適解だと思う。